学童期からゲーム機とうまく付き合う方法
・ゲーム機をいつから使わせていいの?
・子どもが欲しがって迷ってる
・買ったら最後、のめり込み過ぎないだろうか。
興味本位でも、この記事を見つけたあなたの知りたいことは、こんな感じでしょうか?
東大出身 理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【小学生でゲーム機を買うから3年生から、ルールを決めて】というお話をしていきます。
ゲーム機に対して、あなたはどんなイメージを持っていますか?
その前に、あなたはゲームやりますか?
親の自分がやる・やらないで大きく考え方は変わりますが、
漠然とした不安「のめり込むんじゃないか?」だけで安易な禁止してるなら、禁止による持っていないデメリットがゲームをやらないことでのメリットを簡単に凌駕します。
その理由は、今の子どもの特に小学3年生以上では、ゲーム機は重要なコミュニケーションツールになっているから。
ゲームばかりになるか??は付き合う友達や我が子の性格によりますが、小学生はゲームばかりでは飽きるので、他の遊びもちゃんとやります。
勉強面とゲーム機はイメージで混同しがちだけど関係なく、むしろゲームから学ぶことが多いことを、ゲームやり過ぎてたけど勉強もして東大に行った私が解説します。
とるべき行動を児童館・学童クラブ職員としてキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思いますよ。
目次
1.学童期〜小学生へゲーム機は浸透、コミュニケーションツールとして無いと友達が減るかも
- ゲーム中心になる
- 視力の低下
- 外で遊ばなくなる
- 成績に影響
- ゲーム依存のリスクが高まる
- 楽しい、ストレス発散
- コミュニケーションツール
- 認知能力
- 言葉を覚える
7.まとめ
1.学童期〜小学生へゲーム機は浸透
ゲーム機を小学生以降の子どもがどれくらい持ってるか?
調査対象8000万人弱の5〜59歳というとんでもない規模のリサーチによると、こんな感じなようです。👇
子どもに関してはベネッセの2014年調査を紹介してみます。
ゲームで遊ぶのは良くないと思いつつ、3年生までに8割方買い与えている状況という話で、
持ってない子が圧倒的に少なくなり始めるのが、小学3年生以降ということです。
友達と遊ぶときにも何回かに一度はゲームしようと言う話になり、持ってない子は借りてやるか、やってるこの様子を画面を覗き込んで見ている状況、予想できませんか?
実際にそうなっています。
2.ゲーム機によるデメリットに関してジャム的な注釈
あなたはゲーム機に関して、子どもへの心配から色んなデメリットが有りそうだとイメージしてるかも。
実際に家で無制限にゲームやれるならデメリットは大きいですが、ちゃんとルール設定してれば軽微だというお話をこの章でしていきます。
一番心配なのがゲーム中毒になって勉強が疎かになるかも・・という懸念ですが、設定ルール次第。
ゲーム好き過ぎてたまに徹夜してた私でも東大行ってるので、勉強とゲームはあまり関係ないのです。
- ゲーム中心になる
- 視力の低下
- 外で遊ばなくなる
- 成績に影響
- ゲーム依存のリスクが高まる
2-1.ゲーム中心の生活になる
学校から帰ってきてすぐゲームとか、家の時間のほとんどを費やしてしまう子もいて、小さい子ほど依存するリスクが高いと言われてますね。
しかしルールを設定してないか、設定してても守らせられない親の家庭のみの話。
世界保健機関(WHO)の言うゲーム障害ですが、実はゲームだけでなく生活全般や親子の関わりから生まれる不具合。
ゲーム機がなくても他の問題が出てくるような環境の子が、たまたまゲーム障害になるだけの話です。
2-2.視力の低下につながる
長時間ゲームは目が悪くなる!と私は親に言われてきました。
でも実はゲームが原因か分からないよう、私の視力が落ちたのは勉強しすぎたせいだと思っています。
――「ゲームが目に悪い」ともよくいわれます。
これも科学的根拠のない噂です。短時間のスマホやゲームよりも、長時間、机に向かって勉強し続ける方が、よっぽど近視は進みやすい。
眼科医が教える目に関するウワサのうそと本当 目に悪いのはゲームそのものより……
2-3.外で遊ばなくなる
これもよく言われますが、低学年くらいまではそうでもないです。
というのも家で無制限にゲームできる子は閉じ籠もるかもしれないけど、私が20年以上児童館に来てる子を見てる限りゲームばかりの子はほぼおらず、
色んな子がいて遊びも変化するので、イメージだけで「遊ばなくなるんじゃ」というのは違います。
2-4.成績に影響するのでは?
これもゲーム無制限ならあり得ますが、ゲームをファミリーコンピュータの時代から好きで長時間やってる私が東大行ってるので問題ないと思います。
成績の振るわない子は、ゲームの時間を減らしても勉強時間が増えるわけじゃないので、勉強には別のアプローチが必要です。
【音読は学童に任せず親が聞こう】保護者が見たほうが良い理由あり
2-5.ゲーム依存のリスクを高める?
ゲーム機なんか買ったら、のめり込むんじゃ?
やり過ぎることによるゲーム依存には注意が必要です。
ゲームは、脳が興奮状態になるように作られており、クリアすることで得られる達成感によって興奮状態となった場合、
脳は快楽物質であるドーパミンを大量に分泌、少なくなると脳に催促するという負の連鎖につながり、ゲーム依存症となってしまいます。
依存の可能性が高いのは、自分がいなくてもゲームが進行していくオンラインゲームと言われています。
何をしていてもゲームが気になるとか、課金問題があるのもオンラインゲーム。
大人でもハマるくらいなので、ゲーム機を買ってもオンライン系にはルールを厳しめにする必要があります。
3.ゲーム機によるメリット
ゲーム機によるメリット・・
スマホゲーム含めて全くやらない人はほとんどいない時代、電車に乗ってスマホをイジってる人見てると、だいたいゲームやってるかインスタ見てるか、服のショッピングサイト見てるか。
「またゲームして!」と否定したくなりますが、子どもにもゲームによるメリットがたくさんあります。
- 楽しい、ストレス発散
- コミュニケーションツール
- 認知能力が鍛えられる
- 言葉を覚える
3-1.楽しい、ストレス発散
子どもですら色んなストレスに晒されやすいこの時代、息抜きが必要です。
コロナ禍で友達と遊べなかったとき、一役も二役もかったのがゲーム。
離れていてもコミュニケーションが平和的に取れる「あつまれどうぶつの森」とか、救われた子は少なくないでしょう。
「遊び」は楽しいから自主的にやるものですが、ゲームも同じ。
うまく付き合えればメリットのみ享受できます。
3-2.コミュニケーション力を磨ける
オンラインに限らず、友達と集まってゲームをやるのは楽しいですよね。
やったことないと感覚が分からないかもですが、今の親世代は分かるでしょう。
おやつを食べながら話をするのと似たようなもの。
子どもなら運動やスポーツして体を動かすべき!はだいぶ偏った価値観で、
スポーツはやらないけど、ゲームなら得意で生き生きとコミュニケーションを取って遊べる子どもは世の中にたくさんいます。
私もそんな少年でした。
ゲームつながりで友達になった人は
たくさんいます。
3-3.視覚空間認知力や瞬発力、考える力や知識もが身につ
シューティングゲームなんかは、次の行動を予測しながらボタン操作するけど、目で見て体を反応させる協応動作の訓練になると思います。
ゲーム以外で指先の細かい動き、そんなにやりませんよね。
また試行錯誤のスピードが速いというか、「こうやったら駄目だったから次はこうしよう」などの思考訓練がハイスピードでやれる。
シュミレーションゲームだと、展開を予想しながら自分の行動を決める思考の訓練ができる。
下手な知育系の教材よりよほど優秀だと思います。
シューティングゲームの「アインハンダー」
私が中学生の頃ハマっていた「信長の野望」や「大航海時代」なんて、歴史の勉強そのもの。
日本地図や世界の地理をゲームで学んだ、と言っても過言ではありません(^^)
少なくとも興味を持つ入り口としては、十分すぎるほど面白い。
信長の野望
全国を統一するシュミレーション
中学生の頃、他の誰も知らない日本の昔の地名が頭に入ってて、「この地域は土地が豊かだから〜だろう」みたいに社会科で発表したら先生に驚かれました。
大航海時代
積荷を仕入れて商売しながら世界を回るゲーム。
こっからここは船で何日かかるとか、この地区の特産は、とかこれも感覚で。
3-4.言葉を覚える
ゲームにはほとんどの場合、文字が使われてます。
読まないとゲームの面白さが減るので、英語でも多少難しい漢字でも、調べたり人に聞いてでも読もうとする姿。
楽しみのためには労力を惜しまない、分かると思います。
4.友達間で自分だけ禁止は、小学校3年生以降にゲーム機デメリットが増幅
小学生3年生以降のゲーム機普及率はとても高く、持っていない子を探す方が大変なくらい。
友達と遊ぶ何回かに一度は「ゲームしよう」という話になり、スポーツや特定の好きなことがなければゲーム登場頻度は上がる。
そこで自分だけ持ってないとなれば・・予想できると思います。
やらないと話について行けず、友達が楽しむ横で画面を覗き込むだけ。
そんな状況が繰り返されるとだんだん卑屈になってきそう。
親に頼んでも「あんたは管理できないからダメよ」
将来的にグレそうですよね。。
目が悪くなるかも?とか、勉強しなくなるかも?なんて懸念より、現実に友達と過ごす時間がつまらなくなってしまうのは、「持っていないことでの大きなデメリット」です。
友達と関わる中での価値形成、自我の獲得なんかにも悪影響があるかもしれません。
ゲーム機を持ってないことでのメリット、私には無いように思えます。
ゲーム機がないからと言って、他の働きかけを疎かにすれば勉強時間が増えるわけでもないし、親子のコミュニケーションが増えるわけでもない。
ゲーム機に限らず、子育てにも限らず、うまく行かない場合に自分以外の何かを悪者にする人はいますが、それなりの要因が別にあります。
ゲーム機と勉強の関係はほぼありません。
勉強は勉強として親がアプローチし、ゲームはゲームとしてルール設定など別の話です。
むしろゲームを餌に勉強してもらう、なんて使い方すらできます。
5.ゲーム機の持つメリットが勝つための設定すべきルール
ゲーム機のメリットを最大限引き出し、デメリットを抑えられるかは「ゲーム機に関するルール設定と守り方」にかかっています。
ゲーム中毒・ゲーム依存になるのは無制限にやらせている家の子です。
「休みの日に一日3時間」
👆これが依存する・しないの境目と言われているので、ラインを越えないために学校のある平日含めたルール設定する際の留意点を紹介しておきます。
5-1.ルールには子どもの意見も入れたように思わせる
ゲームのルールは親が一方的に決めても良いけれど、子どもが「私の意見も聞いてくれた」と思わせるような戦略を取ると自主的に守るようになります。
コントロールするみたいですが色んな面で未熟な子どもには、管理的側面を完璧に0にできません。
全て子ども主体では、失敗したときに本人だけでなく親が困る事態になりかねないから。
お手伝いもしてほしいの。
お手伝いする約束で
2時間でどう?
👆例えばこんな感じ。
一方的なルールは親子でも信頼関係を失いかねず、高学年以降にルールを守らせることができないところからゲーム依存に進むかも。。
【子どもとの信頼関係の築き方】 憧れさせるより楽な5つの超具体的方法
5-2.ルールには融通を効かせる場面も
ルールを決めても「キリが悪いのですぐに終わらせられない」とかあるので、融通を効かせてあげる。
相談してきたら場合によっては「今日は頑張ったから長くやっていい」「友達来てるからOK」
ルールのためのルールになる家庭もありますが、厳格にすると親子ともストレスが溜まります。
5-3.ルール作りの際には親の心配事も伝える
ルール作りの際には、親の心配事をきちんと子どもに伝えることで、ルールを決めやすくなります。
例えば、
✔「宿題の時間がなくなるのが心配」
✔「寝る時間が遅くなったりしないかな」
✔「ゲームをやり過ぎて目が悪くなるんじゃ」
など親の懸念をルール作る時に伝える。
一度では子どもは忘れてしまうので度々言う。
慣れてくるとルールを破りがちになる子もいるので、納得しつつ自分で守れるように。
5-4.課金できない設定
特にオンラインゲームは広告で誘導され、気が付いたら課金している場合があるので、課金できない設定は必須。
親がゲーム機を共有してると、クレカ情報が勝手に入力されたりするから注意。
請求きて驚きました!
なんて準備しなかった親のせいですが、高い授業料を払って事例作ってくれる人がいるので二の舞いにならぬように(^^)
5-5.具体的なルール例
●勉強時間に比例してゲームできる時間を決める
●しても良い時間帯やタスク
●ゲームをして良い時間以外は預かって目に触れさせない
●親の目が届く場所で遊ばせる
ゲームの使用時間の目安は平日なら1時間程度。
休日なら3時間程度までは許容内で、逆に3時間を越えるとゲーム依存の危険が増すという研究もあるので、ここまで読んだ賢明なあなたは覚えておいてください。
また学校がある朝から短時間でもゲームをやると頭がぼうっとしてしまうので、辞めたほうが良いでしょう。
ゲーム依存の傾向がある子は、他の子と比べて、ゲームに費やす時間と金額が多い傾向にあった。
平日のゲーム時間は、どちらも2時間以下が最も多かったが、休日になると、依存傾向がある子では「6時間以上」が最も多く、他の子は「3時間以下」が最も多かった。
朝日の記事より
子どもの興味は移り変わるので、ゲームのみになるのはあまり無いことです。
親が子どもを家で放置しすぎていなければ、の話ですけどね。
6.ゲーム機ルールに関して守れなかったときなど
ルールをなし崩しにすると、ゲーム依存になる可能性すらあるので、自主的にじゃなく守らないといけない環境作りも必要です。
中2男子が550万課金「ゲーム依存」苦しい胸のうち学業や仕事、日常生活に支障が出てくる人も
東洋経済オンライン
6-1.守れないときのペナルティ
ルールを守らなかったとき、子どもが納得するペナルティも必要です。
たとえば、決められた時間より長くゲームをしてしまったときは次の日のゲームは短くなる、ペナルティの内容も子どもと一緒に決めておくとよいでしょう。
6-2.例外を作らない
イレギュラーの対応にもルール化。
「今日だけは」「特別に」など、ようにルールにない例外を作るのがなし崩しになる始めだから。
5章でお話した「融通を効かせる」と矛盾しそうですが、条件によって融通効かせたら元に戻すが原則です。
7.小学生3年生からゲーム機とうまく付き合うまとめ
いかがでしたか?
この記事では学童クラブ卒会するかしないかの3年生以降、コミュニケーションツールとしてゲーム機OKという視点でお話してきました。
目が悪くなるかも・・などの懸念事項はルール設定で解消できる一方、友達の中で一人だけ持ってないことでのデメリットが大きいためです。
児童館で見ていた限り、ゲーム機OKとしてもゲームのみに数時間費やす子はいませんでした。
むしろ友達どうしでコミュニケーションを取りながら楽しくやり、飽きてきた誰かが「鬼ごっこしようよ」と呼びかけてメリハリをつけて過ごしてましたよ。
親の心配は勉強面だと思いますが、勉強とゲームは関係ないというお話を、ゲームをやりまくったけど勉強もして東大へ行った私の視点でしました。
依存への危険はルール設定をし、休日3時間越えないよう子どもが納得する形でやれば問題ありません。
多分ゲーム機と付き合うのは早いか遅いかの違いだけなので、参考にしてみてくださいね。
ありがとうございました
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