学童支援員としてもゲーム機の持ち込みはNGです
・学童クラブってゲーム機の持ち込みOKなの?
・良いのか悪いのか、モヤッとする。。
・一年生で行かせて大丈夫?
興味本位でも、この記事を見つけたあなたの知りたいことは、こんな感じでしょうか?
私はゲーム好きですが、色んな理由から学童クラブでゲーム機を導入、特に個人ゲーム機の持ち込みに弊害しかないと思っています。
東大出身 理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【ゲーム機が持ち込みOKな学童クラブに疑問を持ったら、親として意見をしてみるのがオススメ】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
ゲーム機はコミュニケーションツールとして子どもたちに浸透していますが、高学年以降の話です。
一年生から低学年メインの学童クラブは、あくまでも「遊びを通した学び」の場。
保護者受けも悪いゲーム機を敢えてOKとする学童クラブは、自らの設定で保護者との信頼関係を損ねかねず、良い支援を行っているとは思えません。
この記事では、学童クラブで特に個人ゲーム機を持ち込みOKとするメリットが何も無い理由を伝えた上で、「親として疑問を感じたら意見したほうが良い」、というお話をしていきます。
1.学童クラブでゲーム機OKは内情リサーチが必要
学童クラブに子どもを預けて
ゲーム機の持ち込みOKなんだ〜
と知った場合、この記事を読んでるあなたは多少なり違和感を覚えるでしょう。
その違和感は正解、ゲーム機OKとしている学童クラブの内情はリサーチが必要です。
なぜなら例えば2021年度から学校で配布されたタブレットが一部学童クラブで「やっていい」と導入されていますが、親が知らない現実はこんなものだから👇
敢えてタブレットをやってる学童児の、悪い方面の様子を列挙してみると
●「学校でいいと言われた」と学童のルールに従わない
●置きっぱなしにしてどこかに行って戻ってこない
●ゲーム禁止でも隠れてやりだす
●ずっとタブレットを触っている
●床に画面を上に向けて置きっ放し
●困ったちゃんはわざとルールを破って気を引く
●端末をぞんざいに放り投げる
●「これくらいじゃ壊れないんだ!」と言って踏みつける
●保護カバーを勝手に外した上に乱暴な扱い
●ランドセルに無理やり詰め込む
●ランドセルの外側と本体の間に挟み込んで落とす
●他の子とふざけて取り合う
●人のタブレットを勝手に使う
●いつの間にかカメラを起動して動画・写真を撮る
●ランドセル内で水筒が漏れて水浸し
●タッチペンが無いというので探すと学童クラブのオモチャに紛れてる
我々が知らない
アンケートコメント欄より
学校で禁止されてる事をしたり
他人の宿題を代わりにやったり
ゲームや画像検索でマップで
盛り上がって大荒れに
ルールを一切破らず行儀よく使っている学童クラブはないと言えませんが、学校がルールを定めて運用しているタブレットでこの始末。
ゲーム機をOKとしている学童クラブの内情は、確実にこれらより悪いと思います。
なにせ育成内をお迎えに来る1場面しか見られない親がこんなものを見たり聞いたりで、心配を募らせているから。
普段の様子は推して知るべし、と言ったところです。
息子に聞くと、1年生でゲームを持っていっている子はごく少数だけれど、3年生は全員持っていっているそうです。
ゲームを持っていっている子は、勉強とおやつ・お昼以外はずーっとゲームばかりやっているようなので、いずれ子供が持っていくようになったときの過ごし方が心配です。
(実際に、昼過ぎの休憩時間や3時のおやつ直後くらいにお迎えに行くことが何回かありましたが、ゲームをやっている子達は固まって静かにゲームをやっていました)
ヤフー知恵袋
私の娘(小1)も市が運営する学童に夏休みのみ通わせています。
質問者様と同じような時間割ですが、ゲームは午前と午後に1時間づつやっていいそうです。 迎えに行くと、だいたいトランプや将棋(渋い!)をやっています。
2.学童支援員の視点でゲーム機持ち込みは良くないと考える理由
学童クラブにゲーム機持ち込みはNGと考える理由はいくつがあります。
と言うよりも、持ち込みOKとするメリットがありません。
管理できない
子どもを見る姿勢が薄れ、関わりが難しくなる
学童クラブに来るメリットが消失
ゲーム機持ち込みOKとする理由はほぼない
社会的にも保護者からの受けも悪い
同業者からみても「何だこの学童・・」
2-1.管理できない
学童クラブにゲーム機を置きっぱなしにするわけに行かないので、平日は学校経由で持ちこむことになります。
👆良くないですよね。
また紛失や故障対応は子どもだけでなく支援員が解決できないトラブルも多いため、保護者にとって迷惑。
この一点でも学童クラブへゲーム機持ち込みは相応しくないと思いますが、その他にも理由があります。
2-2.大人が子どもを見る姿勢が薄れ、関わりが難しくなるし学童クラブに来るメリットも消失
子どもにとってゲーム機はコミュニケーションツールですが、あくまでもプレーヤー同士に限った話。
画面を隣で覗き込んでいる子が、得るものは何もありません。
大人はどうしても管理的な立ち位置になり、遊びに他の人をいれるとか気づきを与えるとか展開しようもなく、子どもとの関わりは確実に薄まります。
また学童クラブの大きなメリットは、小学生の縦割りによる子どもどうしの遊びを通した学び環境です。
特に低学年のうちは発達的特性から、特定の仲間を作る前段階。
色んな子どもと関わる中で社会スキルを身につけますが、ゲーム機を導入すると体験できる幅が一気に減ってしまうでしょう。
相手の顔を見ないでゲーム画面を見るので、コミュニケーションスキルも身につきません。
低学年のうちに友達とのやり取りでコミュニケーションスキルを培えないと、高学年になって「空気読めないヤツ」になって弾かれる可能性が上がります。
2-3.ゲーム機持ち込みOKとする理由はほぼない
様々な遊びが色んな子とできて興味の幅を広げていく低学年に、敢えてゲーム機を導入する意味はありません。
「スマホやゲームさせとくと静か」という理由で与える家庭もありますが、子どもの専門施設たる学童クラブではダメなマインドだと思います。
高齢者ボランティアが話しかけもせず、子どもを風景として見ているだけの施設と変わりなし!
子どもにゲーム機持ち込み許可し黙々とやる姿を眺めてる学童クラブ、同業者からみても「何だここ・・」と思っちゃいます。
子どもの自治を尊重している学童クラブだと、子ども同士の話し合いで「ゲーム機持ち込み、ルールを決めてOKにしよう」となる施設もあります。
しかし管理の手間は増え、ゲーム機をまだ持っていない家庭は低学年だと多くて不公平。
子どもの自治は尊重されるべきですが、大人の管理を100%無くして良いわけじゃない。
例を出すと、子どもはよくケンカをして「子ども同士で解決した」となりますが、蓋を開けてみると弱い子が一人だけ我慢したのをもって"解決した"とか日常茶飯事です。
そこを分かってないんじゃ?と思っちゃいますね。
学童での【子どものケンカを止める判断ポイント】将来的危険への介入
2-4.社会的に保護者からの受けも悪い
子どもがゲーム機でゲームするのは社会的にもウケが悪いので、保護者と対立した形で「ゲーム機持ち込みOK」を導入している場合、保護者からの信頼を損ねてるかもしれません。
学校支給のタブレット使い方アンケートより。
一番上のゲームOKは数%
ゲーム機持ち込みOK施設は確実に少数派、実態を知って退会させる親もいるようです。
それでも許されるのは、支援員の強い思いからeスポーツとして週一回、限定的に学童クラブにあるゲーム機をやっていい程度だと思います。
アパレル会社に勤務する女性(44)が次男を通わせた民間学童には、「週に1度のゲームの日」があった。
事前説明会で指導員は「ご自宅のゲーム機をこっそり持ってきて使います」と言う。当然のことだが、学童には学校からまっすぐ行くので、ゲーム機を持って学校に行くことになる。
気になって、様子を見に行った。目にしたのは、テレビに張り付いて持参したゲームソフトで遊ぶ集団や、それぞれの携帯用ゲーム機で黙々と遊ぶ子どもたち。すぐに退会して、別の学童に移った。
ニュース記事より
3.理由をつけて「学童でゲーム機やめてほしい」と意見を出してみる
学童クラブの職員の価値観は、保護者のそれとズレがち。
新卒採用されて他を知らない場合だけでなく、保育園とや学童クラブみたいな子ども施設は閉じた世界なので、ベテランほど働いてる人の価値観が固定化してしまい、時代に取り残されがち。
【保育士の常識は世間の非常識】クレームを減らしたいなら疑問を持つこと
なので保護者として思うところがあるなら、ゲーム機に限らず意見を出すのが精神衛生上も良いと思います。
そこで「言ったから変わるだろう」という変な期待をしなければ、ですが。
ちなみに学童クラブとして、テレビでみんなでやる据え置き型のゲームは受けは、eスポーツとして短時間・曜日限定などで許容できる範囲でならウケは悪くありません。
家で一人でやるんじゃなくて、みんなでゲームやる時間を楽しみにしている子も少なくないから。
一度にやれる人数は決まってるのはネックなので、本当に小規模学童に限定されると思いますが、
ここまで来ると他の運動遊びやボートゲームと、並列した選択肢になります。
限定的に取り入れています。
親として納得できる理由を聞けるかもしれません。
まあゲーム機持ち込みOKとしてる学童からは変な答えが返ってくる可能性が高いと思いますが、言わないでモヤモヤしてるより言ってみるほうが良いってこと。
コリャ駄目だ、と思ったらその時考えたらいいんです。
4.ちなみに学童クラブ卒会後はゲーム機OK、むしろないとデメリットが大きくなります
特に低学年のうちは「まだ早い」と買い与えない家庭が多く、年齢層的にも合わないゲーム機。
しかし年齢が上がってくるにつれ事情が変わってきます。
私の親世代が現役の頃、ようやくインベーダーゲームに始まってファミリーコンピュータができ、携帯ゲーム機といえば一種類しかできないものから、ソフトを入れ替えれば無限に遊べるものへ。
それから40年、ゲーム機は生活と切り離せないレベルまで浸透しています。
子どもは学童クラブを普通は3年生で卒会し、友達と約束して地域で過ごすことになりますが、
今の時代必要なのがコミュニケーションツールとしてのゲーム機が普及率から見ても必須レベルです。
※高学年に学童クラブを国は許容してますが、現場経験や発達的に必要ないし、どうしても在籍したいなら自由登室でよいと考えています。
ゲーム機にはいろんな弊害(と考えられている)こともあるけれど、漠然と毛嫌いしているだけなら価値観の許容範囲が狭いかもしれません。
例えば麻雀がダメでトランプはいいなどと同じレベルの話。
楽しいと思うものは人それぞれで、子どもは親のコントロールするものでありません。
ゲームはやり過ぎてのめり込む可能性がヤバいけれど、ルール設定して守ることでメリットのみ享受できます。
勉強しなくなるかも・・なんて心配も的外れ、ゲームと勉強は関係ないどころかむしろ勉強に役立つから。
勉強もしてたけど
ゲームもかなりやってましたよ。
【ゲーム機は学童期の小学3年生から】安易な禁止だと友達が減ります
5.まとめ
ゲーム機持ち込みを許可している学童クラブは少数で、低学年の保護者からのウケは悪いです。
20年以上経験のある支援員の立場からしても、低学年メインの学童クラブではゲーム機を導入するメリットがありません。
なので親として疑問を持ったら、精神衛生上も意見を言うのがオススメです。
しかしゲーム機持ち込み不可でも、今後は学校で支給されるタブレットが持ち込まれます。
よく知らないかもしれませんが、タブレット端末は勉強道具としても使えるゲーム機。
学校でルールを定めていますが、学童クラブで守るかは別の話です。
やれる時間を決めてほしいとか、ゲームとして使わせないでほしい、という真っ当な意見を出すのは子どもを預ける親として必要だと思います。
なにせ学童クラブ職員に、視野が広くて世間的な常識や十分な経験値を備えた職員はほとんどいません。
親のあなたが、世間の常識を気づかせてあげるのも必要なのです。
ありがとうございました
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