1.メタ勉強ってなに?
メタ認知
メタ◯◯とは、一段上の段階のこと。
ニンジンを見て「これはニンジンだ」と思うのは認知。
それを見ている自分を外から見ているような感じで、「わたしはニンジンを知ってる」と知っていることがメタ認知。
✔認知→「知ってる」
✔メタ認知➞「知ってることを知ってる」
👇
勉強
「とりあえずやる」
メタ勉強
「勉強のやり方を知ってる」
勉強を「できなくてもいい」と言う人は諦めているか、勉強に意味を見いだせないかのどちらかだ思います。
諦めている人
諦める必要はありません。
おそらく勉強したいのにやり方がわからず、無駄なことばかりに時間をとられて、「かけた時間の割に成果が出ない」から嫌になった。
私が学生の頃、成績は普通の友達が「昨日10時間勉強したよ」なんて言っていて、
この成績なの?
と思ったのを覚えています。
メタ勉強を取得すればこれを回避できます。
勉強に意味を見いだせない人
勉強にはモチベーションが必要なので、その状態のままでは難しいでしょう。
ラクダを水場には連れていけるけれど水を飲ませることはできない、と言うことです。
この記事の趣旨ではないので、モチベーションが上がったらこの記事を読みましょう。
勉強は生涯必要だからこそ、最高効率で!
勉強は生涯必要です。
子どものうちに辞めてしまうと、将来の選択肢がかなり限定されたり、回り道を余儀なくされます。
途中からでも挽回できるけど、それまでの時間は戻らないし、余計に時間もかかる。
時間をかけて勉強してるのに成績も上がらないのはなぜ?
👆つまりメタ勉強です。
勉強のできない人は
「何が分からないのか分からない」
だけど「とりあえずやった気になる」
勉強のできる人は
勉強の要素を分解して、必要な箇所に資源(時間)を集中投下する
この記事で書いている「メタ勉強」ってのは自分で勝手に作ったワードだけど、グーグルで調べたら「メタ学習」がヒット。
内容も似てました。
・・・うそです。
読んだことないけど、目次を見たら似てそうな感じがしました。
著者はテレビでも有名なDaigoさんで、どの本も分かりやすいですよ。
内容的には覚え方や、取り組みかたとかノウハウ寄りな感じだから読んでみて損はない、というよりはむしろ得ばかりと思います。
2.メタ勉強の順番と要素
メタ勉強の要素と順番は👇️
理解する
練習する内容を知る
体が慣れるための練習
モチベーション維持して継続
知らないを知る
これだけです。
あまりに多くても覚えきれないのと、いちいち考えないと忘れちゃうでは使えないので、5つにまとめました。
2-1.「理解する」の段階
何かを習得したいとき、なにも理解してないのに練習して身に付くと思いますか?
いずれ身に付くとしても、効率良いと思いますか?
社会人で資格を取りたくて勉強始め、「問題集をとりあえずやろう!」という人が犯す間違い。
メタ勉強その1「理解する」を飛ばさない。
理解する段階を飛ばし、適当に分かったつもりになって、問題集などで練習する
子どもが「勉強教えて」ってきたのを聞いてみると、漢字の書き方そのものが分からないだけ。
理解してないとはこれと同じ。
理解適当で問題だけやってるのは、漢字がよく分からない状態で、書き順も知らないまま書き続けてる状態です。
まずはじっくり読んで理解すること。
本が理解できないなら、理解できるまで何回も読んでみる。
同じ「教科書読む」でも、覚えるために読むのは次の段階。
動画があるなら、理解できるまで何回か見る。
何回も見るのが大変なら、音声にしてずっとスピーカーでかけておく。
もう1つ例を出します。
何かの資格を取ろうとして、まず問題集を買ってきてやるのは、
正規のカリキュラムの分量を見て、「これを全部やるのは時間がない、試験問題だけやろう」
時短のために問題集という選択。
👆これやるとだいたい試験も落ちて、結果的に時間を無駄にします。
運よく受かっても、知識は近いうちに消えてなくなります。
公務員試験の一般知識とか事後に役に立たない上に、あまりに広範囲すぎるなら問題だけでもアリですが、特殊ケースですね。
2-2.覚える必要のあることを取り出す
理解したら、覚えるのに時間のかかることを取り出します。
- 理解してもすぐ忘れそうなこと
- 反復練習が必要なもの
- 技術なら体の使い方など
とにかく理解はしたけど体が動かない、なら何を練習すればいい?を考える段階です。
計算のしかたを理解した。
でも8+7をいちいち考えないと答えがでない。
それを覚えないと桁が上の足し算もできないし、掛け算をやるにも一苦労となると、この場合の要素は
「一桁の足し算の答えを全部覚えてしまう」
覚えるにはだいたい時間がかかるし、何回もやらないと忘れてしまう。
こういったものを取り出すんです。
これがメタ勉強の2つ目の手順です。
何を覚えるのかを知る、「覚える」の一段階上の領域です。
2-3.覚えるための行動~メタ勉強その3
ここまで来てようやく「覚えるための問題集」がでてきます。
練習がやっとできるわけですが、勉強のできない人はここまで来る前に、焦って練習しようとするからダメ。
早く練習した方が早くうまくなるだろう、は間違った考え方ですよ。
理解する段階と、何を覚えるのか
これを時間を惜しんで飛ばすと、かえって時間が無駄になる
いくらやっても何も習得できない、勉強10時間してその成績かよ状態を生み出す原因です。
応用問題はその1「理解する段階」を正確に終えていたら、普通にできると思います。
さまざまな分野が入り組んだ問題じゃなければ余裕でしょう。
2-4.パターン化と継続/モチベーション管理
練習の段階をパターン化できれば、メタ勉強は完了です。
一番時間がかかるから、パターン化が継続に必要です。
●朝起きたら二個単語を覚える。
●移動時間は音声を聞きながら覚える。
●夜は7時~8時はも書き取りをする。
何でもいいのでパターン化して集中できる環境を作ります。
継続のためのモチベーション管理は別記事にお話しています。
【モチベーションの維持と管理】東大生の持つ4つ流れで脱三日坊主!
2-5.見直し~メタ勉強その最後
メタ勉強の最後の段階は、知識が定着したか?を確かめる段階。
テストなどを受けると、何を忘れてしまったかが分かりますね。
メタ勉強その1「理解する」だけど理解したつもり、その3「覚えた」つもりが、
甘かった・・と気づくのがメタ勉強その最後の段階
それを定期的に繰り返すことで、学習効率は最高に上がります。
裏付けデータとしてこんなのも紹介しときますね。
「メタ認知」が成績上昇に効果 -自分の学習を客観視することが大切-
間違えた問題をちゃんとやる、これをやってると成績がいいってことです。
3.ノートがきれいな子どもほど勉強できない~メタ勉強の視点で学校の授業を考えてみた
東大生のノートはキレイと言われますが、カラフルに装飾してある系のきれいではなく、スッキリ要素をまとめて読みやすい系のキレイさ。
一方で、成績良くない人たちの特徴は以下のどちらか。
- 必要箇所でノートを取らない
- 覚えることに集中できない
ノートを必要以上にきれいにしても、意味はないのです。
3-1.授業中はメタ勉強その1の理解する段階、宿題は覚える段階
ちょっと学校の授業を考えてみましょう。
学校の授業や、社会人でよくある研修は「メタ勉強その1理解する段階」です。
先生は新しいことを話して聞かせ、たまに理解したのか発表してもらったりします。
小学校の勉強なんかは簡単な上、分量も少なく、覚えがいい小学生が受けてるので、覚えることを取り出す段階を飛ばしても大丈夫。
宿題という形で、先生がわざわざ覚えることを取り出す段階もやってくれてるから。
小学生だと「メタ勉強その2」は自動的に終わってますが中学生以上だと自力になるので、成績の差が広がります。
宿題は「メタ勉強その3覚えるため」の段階。
でも理解する段階を飛ばして作業状態でやると、ただのよく分からない作業。
あと強制的にやらされてる感もあるため、「宿題嫌い」になっちゃいます。
分量も少なくて覚えがいい小学生なら、宿題だけやってれば通常レベルの勉強は十分。
だけど高学年や中学~高校になると覚える量が急に増えるので、宿題だけでは無理となります。
予習してると「授業が覚える段階や、理解したか確かめる段階」からはじまるため効率が上がるけど、初めは人から話聞いたほうが入りが早いので必須じゃありません。
3-2.メタ勉強の視点でノートの取り方
冒頭で話した「ノートがキレイ過ぎるは無駄」というのは、
学校の授業や研修は、主に「メタ勉強その1理解する段階」
夜になって、塾でまた同じ時間を過ごして理解するくらいなら、学校で理解してさっさと次に進みましょう。
ノートを工作物を作るみたいにきれいに書いてる場合じゃありません。
私の経験上、ノートをがきれいで装飾されたり凝ってる人ほど勉強できないのです。
ノートがきれいな人は勉強できない理由1
理解するために使う時間を、「書く」に集中して無駄遣いするため。
そのノートを家で何回も見るならいいけど、理解終わったらそもそも見ないし、思い出すだけならキーワードで十分。
装飾してる分、書ける量や考える時間が減ってます。
ノートがきれいな人は勉強できない理由2
書かなくてもいいことを書き写し、書くべきことを書かないから。
黒板に書かれてるのはたいした内容じゃない上に情報量も授業の10%くらい。
先生が話してる中に大事なことがあって、そこを記録しないと思い出せないのに、聞き流して黒板だけ写して勉強した気になってます。
きれいなノート工作に余計な労力をかけてるから、授業の内容を理解してる暇がないんです。
ノートがきれいで勉強できる人は
- 書くスピードが超速い
- 字が元々きれい
- 書きながらも重要なことを聞き逃さない聴力
- 聞いた内容を瞬時に判断できる能力
👆️常人はまねできないから、無駄なことを書く暇があったら集中して聞きなさいってことです。
私は1書くスピードが超速いと、4書きながらも重要な点が分かるしかないので、黒ボールペンとごくたまに使うのは赤ボールペンだけ。
ノートも人が見ても分からないレベルで、きれいじゃありません。
私の汚ならしいノートを先生がみて、
「こんなに(先生が)きれいに黒板書いてるんだから、ノートもきれいに書けよ」
って冗談混じりで言ってましたが、まあ冗談だったと思います。
何でかって、私が成績一番だったから。
ノートきれいに書いて成績下がったら先生のせいよ(笑)
社会人の研修でネット講座を受けてるなら、タイピングでノートを取るのが効率良いです。
3-3.メタ勉強の視点での塾の位置付けとは?
私は塾や予備校に一度も行ったことがないから想像で書くけど、塾では理解する段階をやってくれます。
個別対応だと分かりやすいと思います。
仮に分からないところだけ集中して教えてくれるなら、無駄がありません。
"理解する段階"では1度じゃなくて3回くらいやって、「やっとわかった」になるのも沢山あるので、そういうのを学校の先生とは違う人の、違う言葉でもう一回教えてもらうのは有効です。
でも、学校の授業で全部分からないってことはないでしょう。
全く同じことを塾でもう一回習うのは無駄と思いませんか?
何度も書きますが時間は有限なので、最高効率で勉強するのは、こういう無駄時間を少しずつ潰していく作業になります。
塾行ってる人は、行ってる時間を無駄にしてたので、私より成績が下だった訳です。
理解しても量がたくさんあると単純に忘れちゃうから、それを覚えるためにも練習がいります。
また塾だとテストも頻繁にあるでしょう。
「知らないを知る」機会が多いってことです。
4.メタ勉強のまとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます✨
ここまでで、「あれ?普通のことじゃんと思った方」、正解です。
そう、文にしてみると普通の当たり前のこと
だけど、できてない人が沢山います。
例で出したような、いきなり問題集を買ってきてやり始める人とか。
あなたはもう大丈夫ですね✨
- 理解する
- 覚えることを取り出す
- 練習する
- モチベーション維持して継続
- 知らないを知る
ついでに授業の聞き方とノートについてお話しました。
科目ごとのメタ勉強は別記事に回しますね。
ありがとうございました
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