このページでは、
私ジャム(@jamgakudo)が、なんで学童クラブや学童期の子どもについての情報をわざわざ発信してるか?
を書いてます。
理由はいまの学童クラブ業界がダメだと思うから。
何がダメか?は本文でお話していきます。
以下に多少でも当てはまる人は、私のウェブサイト「学童クラブ指導員と保護者の部屋」の各記事を読んでも無駄な時間にはならないでしょう。
・おもに小1~小3くらいの子どもについてもっと知りたい
・子どもへの対応が分からないか、悩みつつやっている
・学童クラブなどで真面目に子どもたちに接していきたい
・子どものために気持ちよく働きたい
・学童クラブの指導内容や運営について教えてくれるまともな人がいない
子どもには、
大人がいくら想いだけを持っていても、
一筋縄ではいきませんよね。
子どもについての知識やスキル、
基本的なマインドもないと、
よかれと思ってやったことが、
簡単に子どもに悪影響を及ぼします。
簡単な例だと、
いけないことをしたと言って、
叩いてしつけるとか、
怒鳴って従わせるとか、
一昔前は当然のようにやられてたのが、
「確実な悪影響を及ぼすもの」
と分かっています。
単に経験がないだけなら、積んでいけばいい。
だけど我が子しか見ない普通の保護者は
1年生の子育てを何度も繰り返せません。
そこで学童期の子どもの専門家が学童クラブ職員←分からない保護者の大きな力になるはず。
・・ですが実は「そうでもない」んです。
なぜなら学童クラブ業界に、大きな問題があるから。
その問題に対抗したくて、私はウェブサイトを運営しています。
保育、学童クラブ業界は離職率も高く、
生き残った数少ないベテランは
主任や管理職に。
つまり経営や人材育成に回り、
実際の子ども育成の現場から離れちゃうわけです。
せっかく苦労して得た経験が、
直接現場の子どもたちに生かされない。
そんな中でも保育園で仕事してる保育士は
まだ数が多いし、情報もけっこうある。
子育て支援も地域によっては充実してます。
だけど特に学童クラブ業界。
この年代の子ども相手の
プロであるはずの学童クラブ職員は
いろんな問題から経験を積めない。
待遇が悪すぎる、というのが一番の理由で、
すぐやめちゃうから。
保育園から思春期に至る間の、
学童期特有の子どもに関する情報。
初めて我が子が小学校に上がって数年、
このあたりの成長段階や、子どもの特性なんか、
保護者も知りたいと思います。
保育学校って保育園の知識を授けるのが大半で、
学童期のの知識は「その延長です」みたいな感じ、
さらっと触れられるだけ。
実際は全然違いますね。
特に保育園から高学年の過渡期は、
個人差が非常に大きいため支援の幅があり、
必要なスキルも保育園児とは別物。
まあ保育園で仕事するでも
学校知識は基礎にはなっても役に立たないけども。。
働いた上での経験や自分での勉強に
よるところが大きい仕事なんです、
子どもの現場ってのは。
下の職員を育てていければ
問題ないんだけど・・
すぐやめちゃうのよ。
学童クラブで働いてる人の内訳は
新卒
今から!って人たち。
教育がよければ育つ人も多い。
教育がよければ。。
中途採用
いい人もいるけど、
来てろくでもない施設ならすぐやめちゃう。
他の経験で、学童のダメポイントを普通は見抜くから。
いい施設からは離れないで囲いこまれるため、市場にはいない。
パート職員
誰でもなれる。
教育が行け届けばいいんだけど、
常勤職員の人も経験値がなくて、ままならない。
どうでしょうか?
どうなっていくのか?は、
現場教育がちゃんとされてるか?
この一点でのみ差がついてきます。
ちなみに公立でも民間でも同じ。
公立こそ時給で雇って1年更新とかもザラ、
自治体による差が大きいところ。
(10年働いて毎年更新してたのに、急にクビになった!みたいのが学童業界のローカルニュースによく出てきます。)
そして責任にたいしての低賃金という足かせが
常について回るし、
運営者自身も素人だったりするのが学童クラブ業界。
職員が段階的に経験が積める、いい学童クラブ
たくさんあると思いますか?
そうそう無いんですよ。
何年も運営してるのに、
ふたを開けたら
設立30年でこれかよ・・・
要はいい施設と悪い施設の差が
チョー大きいということです。
これが現状です。
結果として職場として機能せずに、
長くいるだけでスキルなしの、
よくわからない年齢だけが上のパート職員が
幅を効かせているようなクラブも正直あります
放課後児童支援員資格ができて、
何にも知らない人がやって来ても、
短期間で一通りの教育ができるようにはなった。
あくまで基礎研修だから、現場で考えながら実践しないと身につかない。
だけど待遇が悪すぎるのから、
やっぱりすぐやめちゃうから身につかない。
現場経験が不可欠だと言うのに。。
年々大変になる子どもへの対応、
親からはあれやれ、これやれ、要求ばかり増える。
対応にとてもスキルがいる、
精神障害か人格障害の保護者に、
経験を積めなかったばかりに
やられてしまう職員があとを絶たない。
ますます経験のあるベテラン職員は、
そんなトラブル対応要員みたいになって、
せっかくのスキルを子どもに使えず、
トラブルに食われる。
間違ってるわ
学童保育はとっても狭い世界で
仕事をしている現場が多いし、
まだそんな認識なの?
と驚くような施設も正直なところあります。
なぜなら私が保育士資格をとって
働き始めた一番はじめの職場がまさにそんな感じ。
- クラブとしての育成方針もなにもなく、
- 父母会の代表が運営してるけど
- 補助金目的にゴースト社員を名簿に載せ、
- 研修ももちろんなし、
- 正しい見本になる人もいない。
- そして個人の感覚だけで日々を過ごしてる。
- 東京都内の話。
そう、学童クラブ業界に足りないのは
現場教育なんです。
支援員資格の研修だけじゃ全然足らない。
経験20年以上の現役時代、職場のいつ辞めるかも分からない数十人のOJTに明け暮れた日々に、最後まで希望を見いだせなかった私は、
一念発起をしてこのサイト
「学童クラブ指導員と保護者の部屋」
を始めました。
学童クラブで20年以上働いてて、
体系的に情報をまとめて、
ちゃんと発信してる人なんてほぼいません。
ネット上に情報ありそうだけど、
子育て経験を生かして働けます
イエイ!
みたいな誰でも思い付くような薄い情報ばかり、
(←必要な条件を省略した嘘)
ヤフー知恵袋で
どう思いますか
ベストアンサー
みたいな素人が適当に書いてる
情報もたくさんあって危なっかしい。
経験積めないからしょうがない。
👆やる気のある現場職員のせいじゃありません。
経験を積めても現場管理者になっちゃうから、
子どもに還元できない。
法人としていい加減な運営者も多いから、
現場上がりの管理職のせいでもない。
もっと言えば、どこにも金がないから
政府や自治体のせいでもない。
(かもしれない。上のどこに問題があるのか、下から眺めても分かりません)
でも一番ダメなのは、
学童クラブってできて50年くらい歴史があるのに
現場にはなんにもノウハウが溜まってない状態
というこの流れが一番悪い。
経験を積めた、個人の脳みそにしかにしか情報がない!
施設によってとんでもなく差がついてる状態。
いる子は同じなのに。。
そこで私は始めました。
学童クラブと、
学童クラブくらいの子どもについての情報発信を。
たった20年そこらの実地で得たものだけど、
ノウハウがない、
現場でやる気があるのにいろんな問題に
直面してる職員さんのため、
または我が子が小学生になったら、
保育園時代とは違って急に情報がなくなった!
ってなる保護者の方々へ。
少しでもお役にたてたら幸いです。
元東京大学の研究者だった私が
なぜ学童クラブに転身して
どんな経験をしてきたのか?
私のプロフィールはこちら