子どもの態度が悪いとき学童クラブ職員の大人としての対応
職員を叩く、蹴る、「くそばばあ」などの暴言、後ろから急に叩く、注意しても逃げる、叱ってもヘラヘラしてる。
こんなのを「態度が悪い子ども」と言うのでしょう。
こんな子どもへの学童クラブなど子どもを預かる大人側の対応についてお話していきます。
世間は小学生の態度が悪いのは知らず、イメージで捉えていますが、学校では態度が良くても学童に来るとヤバい子はたくさんいます。
- やることは全部自分でできて、
- 話を聞くときは静かに聞ける、
- 返事も「ハイ」、
- いけないことを注意されたら「ごめんなさい」
学校だと99%これ。
学校は担任1人だけど
- 机もある
- 勉強を教える場
- 時間もきっちり
- 集団がその通りに動く
- クラスでは同格の子どものみ
様々な環境による管理面が、子どもの態度が悪くなるのをある程度防いでくれます。(ある程度です)
だけど学童クラブだとそんな盾みたいなのは一切なく、学校より大人は多くても、縛りはそこにいる大人の力量のみ。
というところで、一部の子は始めに書いたような態度の悪さを学童クラブで発揮しますよね。
学童に行ったら暴れよっと
態度が悪くなる原因は様々ですが、子どもの発達や家庭環境にもある。
支援に当たる人はその子の態度が仮に「親や家に原因って分かっていても」、できることをするしかない。
愚痴的に「あの親じゃしょうがない」みたいに言ってもいいけど、言うだけじゃ無責任な口先のみ野次馬と変わらず。
「親のしつけがなってない」と、親を批判したところで状況は一切変わらずなわけです。
家庭に対しては多くはないけど"やれること"を探ること。子どもには知識と戦術をもって対応するのが仕事です。
- とりあえず原因はなんだったとしても、行動を直してもらう
- 日常での関わり視点を変える
- 一般的な子どもの特性について理解
- その子の悪い態度の原因を知る
- 原因を知っての対応
↑こんな流れで状況を好転させる対応方法を探っていきます。
行動か原因どっちを優先するかは判断だけど、行動を直していくといつの間にか原因がなんとかなってる場合もあります。(行動療法的な手法)
原因を素早く取り除けるなら取り除いてあげるのがいいのは当たり前だけど、そこにこだわらなくてもいいってことです。
具体的には3章以降で
またその子とどんな出会い方をして、日々他の人とどう関わっているのかにも大きく影響します。
①自分が初めからいたところに、子どもが後から新しく入ってきた場合
②ある程度その場の雰囲気ができているところに自分が新しく入っていく
1番目は初めからポイントを押さえて気を付けていればそう荒れることはない。(ポイントは1章で解説)
特に2番目いきなり雰囲気が悪い場合、さらに自分の経験値が低いと次のような事例に対処できないでしょう。
ただ唯一、低学年の女の子1人の接し方に悩んでおります。僕に対して「ウザい」「お前」「はぁ?」は当たり前。注意したら舌打ち、無視。
前に一度言葉遣いにぶち切れて叱ったことがあり、その後延々と僕の陰口をクラブ中に言いふらす等…。目立った悪さはせず、陰口で周りを動かす子です。
そしてその子1人ですごい気を使って、毎回疲れています。
ヤフー知恵袋より引用
こんな感じだとしたら、あなたならどうしますか?
ぶちギレて叱ったという書き方は、おそらく"叱ったんじゃなくて怒っただけ"と予測します。
しかも多分この方はアルバイトか新人、いるかいないか指導できる先輩職員も対処できてない。
現場としての経験値や方法論が足りないのでしょう
- 子どもの態度を決める大人の態度
- 大人の態度のポイント
- 子どもの悪い態度への対応
- 態度が悪い原因とは?
- 原因へ直接対応する場合
はじめましてジャムと言います。
もともと私は東京大学の大学院で
理系の研究をしていたのですが、
子ども達との出会いにより、
全く畑違いの保育業界へ転身を決意。
以来20年以上、
主に学童クラブで小学生と関わり、
様々なことを学んできました。
そこで得たものを使い、
保育士はじめ保護者の方々、
子どもに関わる大人の
- 疑問
- 不安
- 分からない
を解決することでアナタが幸せになり、
子どもに良いものが帰ることを願い、
このブログを運営しています。
現在は今までの経験を元に、
主に講演・執筆活動を行っています。
家では2人の子どもを育ててますが、
とっても安定してますよ(笑)
ツイッターやってます(@jamgakudo)
インスタグラム(@jamgakudo)
- 1.子どもの態度を決める大人の態度
- 1-1.出会いから始まっている
- 1-2.友達じゃないこと
- 1-3.言葉遣いについて
- 1-4.区別と線引き
- 1-5.理解と承認と課題の分離
- 2.刺激を与える~悪い態度への対応①
- 3.関係改善~悪い態度への対応②
- 4.悪い態度の原因
- 4-1.ためし行動
- 4-2.ストレス反動
- 4-3.誤学習の結果
- 4-4.発達障害含めた問題行動
- 5.自己肯定感と承認~原因対応①
- 6.家庭へのお願い~原因対応②
- 7.まとめ