0.なぜ学童クラブでミスが起きるのか
いろいろな学童クラブで似たようなミス、そこからのクレームが常に起きています。
そこでよく聞くのが
👆これらは精神論、意味はありません。
ではどうしたらいいのでしょうか?
トラブル対応の失敗やミスは、ひとえに情報の蓄積がされず、システム化されてない👈これよって繰り返されます。
ケアレスミスを全て防ぐのは難しいけど、
✔他の施設でこんなケースがあった
✔昔この施設ではこんなことがあった
✔もう少しで大変だった
👆などを知ってるだけで防げることが、とっても多そうだと思いませんか?
なぜなら自分が経験して繰り返さないよう気をつけるのは、「経験して知ったから」
そう、知らない➞知った から。
人が起こしてくれた事例は、本来なら十分に対策されて他の施設で生かされるべきなのに、
生かされないのは勿体ないを通り越し、子ども達の幸せを考えたら愚かとも言えます。
だから関連のいくつかの記事では、私の知っていたり経験したり聞いた事例についての情報、
防止のための私見を交えた対策、知っている限りの顛末などについてお話していこうと思います。
これら情報が個人レベルで広がり、施設に一人でも疑問を感じたり、ストップをかける方が出てくれれば、
それだけ子どもや保護者か安心して過ごせ、無用な事故を防ぐことができると信じているからです。
1.連絡帳、関連の連絡ミス事例
学童クラブでは連絡帳を活用して、保護者とやりとりをしているところが多いので、自然ミスやトラブルも多くなります。
連絡帳事例① 遠足の日
学校の遠足の日に、ランドセルではなくリュックで登室してきた。 連絡帳を本人は忘れたと言うが、リュックにちゃんと入っていて、 重要な連絡を見落としたケース |
子どもが忘れたと言っても確認することが大事です。
特に普段と何か違う日は、ヒヤリハットが多くなる定説あり。
「何かあるかもしれない」と構えておきましょう。
連絡帳事例② 長文の中の見落とし
連絡帳の中の本文の一部に、今日の帰り時間の件が記載してあった。 しかし長文のため「昨日は~に行ってきました」などの他の文章の返信のみ行い、 帰りの件が漏れたというケース |
長文の場合はどうやって返事をするのかルールを決めるのもいいかと思います。
ルールというのは、下線を引いてその文章の内容単元ごとに返信をする、2回読むなどの工夫をすること。
連絡帳事例③ 記載変更ミス
連絡帳での変更のみ書き写し、変更前の情報を消さなかったため、 変更前の帰り時間で子どもを帰してしまったケース。 |
情報が更新されたら、古い情報を確実に消す行動とセットにする癖をつけましょう。
ヒューマンエラーに分類されるケースです。
ヒューマンエラー(英: human error)とは、人為的過誤や失敗(ミス)のこと。 JIS Z8115:2000[1]では、「意図しない結果を生じる人間の行為」と規定する。
ウィキペディアより
連絡帳事例④ 連絡帳による個人情報の扱い
診断書や職場の証明など、個人情報的に重要なものを、 子どもが持ち帰る連絡帳に、安易に挟んで返したことでのクレーム。 |
保護者が連絡帳で挟んできたのを、そのまま返す分には良いと思います。
しかし個人情報などの重要書類の、保護者が手渡しで持ってきたものを返却する場合は、
保護者に確認をするのが基本です。
連絡帳を子どもがなくしたら、目も当てられない問題に発展します。
クレームで済んでラッキーな事例でした。
連絡帳事例⑤ 配布物間違い
他の子に渡すものを、誤って他の子の連絡帳にはさんでしまうミス。 |
よくありそうですよね。
「◯◯くん宛」などみんな同じ内容の月のお便りならまだいいけど、物によっては大変。
- 事務机の整理
- 収納
- 整理
- 置場
- 子どもにいじらせない
- 連絡帳作業は落ち着く
連絡帳対応は、基本的に子どもと離れて行う事務作業。
それを育成内に無理にやるからミスが起きると言えます。
連絡帳事例⑥ 読み間違い
保護者の書いてきた連絡帳の、文面の読み違え。 |
保護者によってはわかりにくい字体や書き方をしてくるため、
複数の職員で確認を行いましょう。
それでも分からなければ、念のため電話連絡をするのが無難です。
【学童保育の連絡帳】書き方・活用/職員/保護者向け/裏側事情も
2.出欠、時間関連からの学童保育でのトラブル
時間や出欠についてのミスは、かなり重要な危機管理ミスに相当します。
なぜなら子どもを間違えて早い時間に帰してしまい、家に入れずその辺をウロウロしているのは明らかに危険です。
保護者目線では、安全のため学童クラブに預けている意味が半減する、
学童クラブの存在意義に直結しかねない、大変なミスだからです。
時間ミス事例① 登所チェックミス
来ていないのに来ているチェック入れてしまい、 その子がかなり遅れて来所し、チェックを間違えていたのが発覚したケース |
たくさんの児童を抱えているクラブでは、一瞬で顔を確認して「出席」とチェックしてしまうこともあります。
連絡帳を出す学童なら、連絡帳提出でもう一度チェックできるので、セーフティネットがあります。
それがない場合は、
●本人の確認とともに必ず一声かける、
●おやつの時に所在確認を行う、
などシステム管理が必要です。
👆外遊びで定期的に全員の所在確認をするのと同じ理屈。
二重の確認ルールを作れば、このミスは0になります。
時間ミス事例② 休みと出席確認
休みの予定の子が来たが、出席簿で「今日は休み」となっていたため確認せずに帰したら、 当日の変更で、出席予定となっていたケース。 |
来た子は安易に帰さないように。
子どもの安全確保は目の前にいれば万全なので、その状態のまま保護者に確認しましょう。
習い事などを訴えていて、なかなか連絡がつつかない場合は、送っていくなども視野にいれます。
時間ミス事例③ 連絡が遅い!!
「来ていない子どもの欠席確認の連絡が遅い」と、 保護者から不安の声が上がったケース。 |
どの子がどの学校の何年何組か把握しておき、
などの確認する時間を、「はじめの子が来てから30分」など設定するだけでOK。
時間ミス事例④ 情報が乱雑
出席名簿が整理されておらず、見にくいために起こるミス |
見やすい表にするの一択です。
職員にも色々な方がいるため、
- 大きめの字にする
- A4で小さいならA3にするなど
なるべく見やすい方がよいに決まっていますね。
時間ミス事例⑤ 降室時間のトラブルと連絡
帰り時間直前のトラブルで時間通りに出せず、連絡が遅れたために 「習い事から親に連絡があったけどどういうことか?」と親から怒りの電話。 |
その日に特別な用事があるかもしれないので、時間通りに出せなかった場合は、
保護者に遅れず連絡入れるのが大切です。
また兄弟で入所している場合、帰り時間が兄弟でも異なるケースがあるので、
疑問に思ったら確認が必要です。
3.電話連絡での行き違いもよくあります
電話連絡事例① 内部連携ミス
連絡を別の職員が受けていたのに、同じ内容の確認連絡をしてしまい怒られるケース。 |
内部の連携システムが未熟な施設では、頻繁にあります。
情報の確認を職員間で行う、受付簿などの記録システムの整備など、
人が気を付けること・システムを整備しておくことの二段構えが必要です。
システム管理がダメなのに、
👆こんな精神論はNG。
電話連絡事例② なりすまし詐欺
電話の相手が保護者に成り済まして 「今から◯◯君を、一人で帰して下さい」 などと嘘の連絡が入ったケース |
いつもの担当職員に代わると、電話口でも怪しめる確率が上がります。
それができないときは電話番号を控えておく、子どもの生年月日を答えてもらうなどで対策ができます。
今までなんとも無かったのに、ある時期に、同じ地域でいくつも事例が上がるため、一時期だけ警戒レベルが上がる事例。
いつ起きるかわからないのと、似たようなケースで、
離婚したけど親権を争ってる相手による連れ去りなど、
あり得なくはない、気をつけるべき引き渡し事例になります。
電話連絡事例③ 同姓同名や似た名前間違い
同じか、似たような名前の子を、 電話口で勘違いしたケース |
職員間で電話口に名簿を用意しておいたり、
「復唱させていただきます、◯◯小学校何年の◯◯くんは今日はお休みですね」などの復唱が有効です。
電話連絡事例④ 口頭伝達の忘れ
口頭のみの情報伝達でうまくいかなかったケース。 (伝えたつもりが変に伝わった、受けた方が忘れてしまった等) |
口頭のみのやりとりでは、情報が曖昧になりがち。
その場でメモを取り、口頭+メモを渡すなどで現物を残すようにするのが原則です。
4.その他連絡関係のトラブル事例
保護者の勘違い
保護者は「言ったはず、伝えたはず」と言うが、 実際は保護者の勘違いだったケース |
記録や連携システムは完璧にした上で対応をしましょう。
保護者のごね得を許して、良いことは一つもありません。
また原因がどこにあるか不明で不信感を抱かせてしまった相手には、丁寧すぎるくらいの対応を。
そんなに数はいないと思います。
できれば連絡帳に記入をお願いする。
その場での復唱と、保護者に見えるように書き込みをするなどのアピールも有効かもしれません。
不審者情報が出てる中で連絡せず、一人帰りさせたケース
不審者情報を公開せずに一人で帰して、 後から情報を知った保護者を不安がらせてケース |
「近隣で事件が起こったらしい」などの情報が来たらどの程度の危機なのか確認をします。
はっきりしない場合、一人帰りは一旦ストップをし、家庭に確認連絡をしましょう。
時間がかかっても安全最優先の姿勢を崩さないこと。
5.連絡ミスから発生するトラブルのまとめ
連絡ミス関連は、典型的なヒューマンエラーですが、
システム不具合が原因なのも多いもの。
原因がどこにあるのかを検討した上で、再発を防止しましょう。
ありがとうございました
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嬉しいです
本の紹介
画期的な学童保育指導員と作業療法士のコラボ!明日からすぐできる28遊び。
「ボール遊び禁止」やスマホなど、カラダを使った遊びの機会が少なくなったなかで、学童保育指導員と作業療法士の感覚統合遊びで、子どもたちに育んでほしい力をつける。
bookデータベースより引用
学童期の感覚統合遊び | ||||
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学童クラブ職員の悩みはだいたい
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転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
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子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
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というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
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