0.学童クラブで食品やアレルギー関連の、似たようなミスが繰り返される理由
いろいろな学童クラブで似たようなミス、そこからのクレームが常に起きています。
そこでよく聞くのが
👆これらは精神論、意味はありません。
ではどうしたらいいのでしょうか?
トラブル対応の失敗やミスは、ひとえに情報の蓄積がされず、システム化されてない👈これよって繰り返されます。
ケアレスミスを全て防ぐのは難しいけど、
✔他の施設でこんなケースがあった
✔昔この施設ではこんなことがあった
✔もう少しで大変だった
👆などを知ってるだけで防げることが、とっても多そうだと思いませんか?
なぜなら自分が経験して繰り返さないよう気をつけるのは、「経験して知ったから」
そう、知らない➞知った から。
人が起こしてくれた事例は、本来なら十分に対策されて他の施設で生かされるべきなのに、
生かされないのは勿体ないを通り越し、子ども達の幸せを考えたら愚かとも言えます。
だから関連のいくつかの記事では、私の知っていたり経験したり聞いた事例についての情報、
防止のための私見を交えた対策、知っている限りの顛末などについてお話していこうと思います。
これら情報が個人レベルで広がり、施設に一人でも疑問を感じたり、ストップをかける方が出てくれれば、
それだけ子どもや保護者か安心して過ごせ、無用な事故を防ぐことができると信じているからです。
1.アレルギー関連の事故事例や原因
総務省の調査データでは、保育所でのアレルギー事故の7割が配膳・配食ミス。
給食で食べる機会が多いとはいえ、専用の調理室があり栄養士などの調理専門職員もいる保育園でそんな状況。
食のプロ不在の学童クラブでは、よほど気を付けないといけません。
手順ミスによるアレルギー事故事例
●慣れないパート職員が配膳に関わって、通常の手順を崩したことでの誤配膳
●行事の時に通常手順を、崩したため誤配膳の
●おかわりの時に、アレルギー児が他の子に混ざった
●夏休みなど持参したお弁当を、昼に取り違えた
行事などの通常とは違う場合に、多くのアレルギー事故事例が報告されています。
・豆まきや誕生会でケーキを食べる
・行事の中で、じゃんけん大会で勝った人からおやつをもらう
いつもと違う時にアレルギー事故リスクが高まるのは統計上明らかなので、心しておきましょう。
エピペン処方など重篤なアレルギーの子を預かっているのなら、
✔行事には食の要素を持ち込まない
✔行事のプログラムで、アレルギー児対応を忘れずに盛り込む
お代わりも盲点です。
通常配膳には気を付けるのに、その後の対応がザルになりがち。
こちらもアレルギー児がいるなら「おかわりはなし、代わりに初めから多く配膳する」などの工夫がいります。
知識不足からのアレルギー事故事例
●ピーナッツと落花生の表記で勘違い
●生クリームと牛乳、グルテンと小麦などの言い回しで勘違い
アレルギー除去対応では成分をチェックします。
ですが知らない言葉を流しちゃ意味は無し。
👆こんなのは常識とされているので、食品の法律でも「生クリーム」と表示すればよいことになっています。
「ホエイパウダー」なども牛乳由来です。
逆に「乳化剤」は乳の字が入ってるけど、牛乳は入ってない。
食べられるのに除去されたら、子どもはたまりません・・
分からないものが出てきたら、調べて自分の知識にすること。
アレルギー関連の冊子はいくらでもあるので、一つ備えておくのも有効です。
外注や想定外でのアレルギー事故事例
●同じ製品でも急に成分が変わった
●大袋入(大きい中に個包装がたくさん入ってる)のお菓子で、外袋と内袋のアレルギー表記が違った
●外部の業者任せで、その業者がアレルギー物質混入ミス。
●調理器具やふきん、他の子の手に付いていたもので発症(コンタミ)
●外に買い物、陳列してあるパンによるコンタミ
外注業者も人間、100%安全はありません。
責任はそちらにあるにしても、施設内でのチェックミスも否めません。
同じ製品でも急に成分が変わることもあるので、「いつものお菓子」と油断ないよう。
またパン屋さんで裸で陳列されてるパンってよく見ると思うけど、トングで取ったけどヤメて戻すお客さんいますね。
「トングについたアーモンドパウダーが違うパンに付く」、それをナッツアレルギーの子が食べる。👈有り得そう。
2.異食・誤食・食材関連の事故事例
異食・誤食による事故事例
子どもは食べてはいけないものを食べてしまうことがありますね。
●帰り道に虫を食べた
●帰り道にお墓のお供えを食べた
●道に落ちているものを口にした
●屋根から伝ってくる雨水を顔を上に向けて飲んだ
●カステラなどついている下の紙を食べた
●道端の植物を食べた
●ビー玉や小さいものの誤嚥
小学生では減りますが、それでも
と驚かされます。
植物はアサガオの種、ツツジの蜜など身近にも毒草があるので、口にしないように指導するのが大切。
田舎じゃなくても公園の片隅に「トリカブト」が生えてた、とたまに報道されてます。
子ども自らがやってしまう誤食は、起こりうる/有りうることとして、話して聞かせるなどの予防的な教育がいるようです。
また教える立場の大人も、知識を増やしていきましょう。
実際に2015(平成27)年5月、新潟県内で庭木のレンゲツツジを食べたことによる食中毒が発生しました。県では「観賞用の植物は決して食べることがないように注意しましょう」と呼び掛けています。
ーー公園に咲くツツジも含めて、ツツジの蜜は吸わない方がいいんですね。
「リスクがないわけではないので、ツツジの蜜は吸わない方がいいです」
神戸新聞
子どもに不適切な食品の事故事例
事故、とまではいかないけど、
👆こんなクレームが来るかもしれない事例を紹介します。
●タピオカや餅など
●コーヒー、お酒など
●エナジードリンクなど高カフェインの飲料など
●串付きの食べ物でケガ
何が不適切なのか?は個人の感覚や情報量によります。
価値観多様の時代なので、
このままで良いのよ
👆は通用せず。。
複数の人で確認したり、新人が来たらその感覚を大切にしましょう。
長く働くほど価値観が偏る矛盾が、保育や学童クラブの罠。
【保育士の常識は世間の非常識】クレームを減らしたいなら疑問を持つこと
エナジードリンクは、子どもが摂取してよいカフェインの量が多すぎるで、健康に及ぼす影響が高いようです。
コーヒーゼリーを一日に二つも食べたらもう基準に達するというデータさえあります。
敏感な保護者は特に気にするので、施設として無下にはできません。
・エナジードリンクは、 1缶 当たり約80mg のカフェインを含み、カフェイ ン含有量はフィルターコーヒーのラージカップ とほぼ同量、紅茶 1カッ プの約 2倍、コーラ 1缶または緑茶 1カップの 2倍以上である。
・健康な成人では、短時間で コーヒー約 2杯、エナジードリンク約 2缶 ま でのカフェイン摂取は安全とされている。
一日当たり、健康な成人はその約 2倍 量 まで摂取しても健康リスクは生じない。
しかし、妊婦や授乳中の女性は一日当たりコーヒー 2杯までに制限すべきである。 体重の少ない子供や青少年では許容量はそれ以下である。
食品中のカフェイン - 食品安全委員会(PDF)
3.期限切れ関連の食品事故
子ども施設としては消費期限、賞味期限を切れたものを利用者に出してはいけません。
家庭などなら多少過ぎても問題ないけど、施設としては管理面から期限切れの食品の提供は「人為的な事故」扱いです。
店でも期限切れ商品を、普通売りません。
こちらも、事故事例のリストで挙げておきます。
●駄菓子屋など小さな個人商店で、買い物体験で子どもが買ってきてものの期限切れ
●調味料などのすぐに使いきれないものが冷蔵庫にずっとあり、知らずに弁当の惣菜にかけてあげたら、実は開封一年前だった
●冷凍したものを再冷凍して保存し、別の日に出したら品質がおかしかった
●「開封後は早めに」の表記のあるものを、いつ開けたのか分からないものを提供
●期限の月日だけ確認したが、一年前の月日だった
●長期保存可能な缶詰などを「まだ、大丈夫だろう」と確認せず提供したら期限切れ
買ってきたおやつを食べると思いますが、
個人がやっている駄菓子屋さんなどは信頼できるところを利用しましょう。
ただ小さなお店で買いながら、職員がいちいち期限切れチェックするのはお店の人の印象も悪いのでご注意を。
👆駄菓子屋さんから文句言われて、それ以降買い物できなくなった児童館があります。
賞味期限一年過ぎてるのを、
舐めながら見つけたので
吐き出したことが・・
4.学童クラブで起きた食の誤嚥事故、窒息事故事例
アレルギーではないけれど、食べ物関連の東京都で起きた重大な事故事例を紹介します。
「学童 死亡事故」と検索するとグーグル1ページ目に出てくる有名なものです。
梅若橋コミュニティ会館学童クラブ事故調査委員会報告書 - 保育の安全研究・教育センター(PDF)
概要は
おやつの時に出されたミニアメリカンドッグ(ウインナーの外側にホットケーキがついてるようなもの)を小3男子が丸飲みしてしまい、
細長いウインナーとフワフワした生地が、上下に延びる食道に詰まったことによる窒息死亡事故。
誤嚥に気づいて吐き出させる対応、救急車要請など手順はとられていましたが、
多少のタイムラグがあったことや、
- 焦らせずに食べさせてたのか
- 提供に適していた食品なのか等
原因究明と再発防止に向けた、詳細な報告がされています。
「職員はできることをした」「勤務態度は真面目だった」など報告書にありますが、
実際にその学童クラブは、翌年度の利用申請が定員30や40名のところ確か3名くらい(近隣学童クラブは待機児童多数)、
しばらくして閉鎖されたようです。
おやつの時の見守りも不十分な施設も多いと思いますが、
チョークサイン(窒息で苦しんでいる時に首を押さえるしぐさ)に早く気づいて対応していたこの事例でも、残念ながら命を落とす結果となっています。
5.学童クラブでの食品関連の事故事例まとめ
学童クラブの職員は知っておくべきアレルギーなど食の事故事例はこの他多数あります。
日頃からアンテナを張っておきましょう。
ありがとうございました
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嬉しいです
本の紹介
家庭向けのアレルギーの本ですが、基礎的なことは網羅されています👇
どうする?保育園&小さな子どものいる家庭での食物アレルギー | ||||
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学童クラブ職員の悩みはだいたい
● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
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転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
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