1.横浜市の学童クラブ事業、キッズクラブの違い
横浜市の公的な学童クラブは市内一律で2つの形態があって、
- 放課後キッズクラブ
- 放課後児童クラブ
として運営されています。
放課後キッズクラブ
小学校の中に設置され、自由に遊んだりして過ごす子と、学童クラブの子が一緒に混ざって過ごす形態。
正式には厚生労働省の進めている「放課後子ども教室一体型」と呼ばれるものです。
区分1が自由に遊ぶ子どもで4時まで利用できる登録者。
※以前の5時までが短縮され、1日あたりの利用が2時間まで(施設により延びる)になりました。
2時間縛りは夏休みに効いてきます。
区分2が就労してる保護者が登録した子で7時まで利用できる、学童クラブ機能。
以前の小学校にあったはまっこふれあいスクールは、ほとんど放課後キッズクラブに統合されて、残っている所もキッズクラブへ移行してます。
主な変化は学校ごとにパラバラだったのが、区内で運営様式が統一されたことです。
放課後児童クラブ
一般的に学童クラブと呼ばれているもので、
横浜市では学校外の施設で子どもを預かる場所を言います。
民間の父母会などの団体や株式会社などが建設・賃貸した施設に対して、横浜市が補助金を出して運営されています。
時間や料金はまちまちで、市内の各区のページでいくつか比較紹介しています。
特別支援学校はまっこふれあいスクール
障害を持つ子の学校の学校内学童とも言えるものです。(4章で施設を紹介)
設置している特別支援学校の子どもが、放課後(9:00)~17:00まで過ごせます。
2.横浜市の放課後キッズクラブの概要や費用・利用時間〜区分により違いあり
横浜市の放課後キッズクラブとは、
主に小学校の中に設置され、自由に遊んだりして過ごす子と、学童クラブの子が一緒に混ざって過ごす「放課後子ども教室一体型」と呼ばれるもの。
利用時間は令和4年の夏休みから変わっています。
「令和4年度 放課後キッズクラブの開所時間及び利用料金変更のご案内」(PDF:555KB)
区分1(わくわく)
全児童を受け入れる放課後子ども教室で、登録すれば使えます。
放課後にランドセルのまま子どもがやってきて、自由に決めた時間に帰っていく形式。
入退室に関して、基本的には大人の管理は入らず、来るはずが来ない!などの電話連絡もされません。
- 基本的に在校生1年生~6年生
- 月曜日~土曜日
- 8:00(放課後)~16:00のうち2時間
- 土曜日は8:30〜
- 定員なし
夏休みなどは施設により違いますが、1日あたり最短2時間しか利用できないのでご注意。
平日は4時までなので問題ありませんが、夏休みなどに効いてきます。
急な利用は区分2の空きがあれば、800円/1回で一時的に使えます。
区分2(ゆうやけ、ほしぞら)
いわゆる親が仕事している子向けの学童クラブで、16:00までの過ごし方は「区分1わくわく」と変わりませんが、出欠管理がされたり、おやつ時間がある程度の差はあります。
時間により「ゆうやけ」「ほしぞら」に分かれています。
- 定員あり
- 基本的に在校生1年生~6年生
- 月曜日~土曜日
- 夏休みなど平日8:00〜、土曜8:30〜
- 保護者の就労などの要件あり
ゆうやけ
- 月額2000円+おやつ代
- (78月は2500円)
- 生活保護世帯は半額
ほしぞら
- 月額5000円+おやつ代
- (78月は5500円)
- 生活保護世帯は半額
横浜市キッズクラブの運営者
時間や区分1は定員なし、区内2ではおやつが出るなど概略だけは統一されてますが、運営している事業者によって行われているプログラムは違います。
夏休みの2時間縛りは「最短2時間」、施設によって午前2時間+午後2時間や、時間縛りなしなどは施設ごと。
市から委託を受けた民間事業者が、公募選定されて運営に当たっています。
監査も定期的に入るため、問題のある施設には指導もされますが、職員の雇用期間や経験値、人数などは運営者に任されているため、差が大きなと言えます。
例としての動画を見つけたので紹介
ほとんどの申請書類がホームページからダウンロードできます(横浜市ホームページ内 放課後キッズクラブ)
3.横浜市 放課後児童クラブの費用や時間〜キッズクラブとの違いは費用面で大きい
キッズクラブとの違いや放課後児童クラブのメリット
横浜市の放課後児童クラブは学校外の施設で、保護者が働いているなどの条件で入会した子だけが利用できます。
公立ではなく、父母会などの民間団体が作った施設に市が補助金を出して運営されています。
単立(1つの学童クラブしかやってない)学童クラブも数多くあります。
資金的な面では、補助金+保護者から徴収する利用料で運営され、運営団体の自前の建物なので維持費も当然かかります。
それを加味するほとんどのクラブで入会金の徴収や月額利用料は他の自治体よりも高めなど、保護者負担は軽くはありません。
その代わりに独自に行われているイベントや
、日常の活動を充実させる方向で運営に当たっているクラブが多くあります。
学校内の放課後キッズクラブだと、朝から晩まで学校内にいて閉鎖的。
学校の人間関係を放課後まで引きずりかねませんが、学校外だといくつかの小学校から通ってくるため、交流の幅が広がるメリットがあります。
実際にそれを狙って、敢えて学校内キッズクラブを選ばない保護者も少なくありません。
放課後児童クラブ利用概要
- 定員あり
- 学区指定なし1年生~6年生
- 月曜日~土曜日(施設による)
- 基本8:30(放課後)~19:00(クラブによる)
- 保護者の就労などの要件あり
施設により異なりますが、利用料の目安は
- 入会金15000円くらい
- 月謝20000円くらい
- その他おやつ代など諸経費
公設の放課後キッズクラブに比べて、負担は大きいですね。
横浜市では学童クラブの待機児童がいません。
通常の自治体だと、そんなに必要ない方も学童クラブに申請すれば「待機児童」とカウントされますが、4時まででいい家庭は放課後キッズクラブの自由利用(区分1)で十分、待機を減らす要因になっていると思います。
神奈川県の統計情報が出ています。神奈川県放課後児童健全育成事業実施状況調査(令和元年5月1日現在神奈川県分(PDF:91KB)
施設により差が大きい
放課後児童クラブの一番のキッズクラブとの違いは、「施設による差」
放課後児童クラブはもともと民間がやってた施設に、開所時間など基準を満たした施設に補助金を出してるだけ。
職員の質、運営の安定さ、様々な点で違いがあります。
横浜市の放課後キッズクラブでは、施設自体は学校内に整備されているので良いけれど、放課後児童クラブは施設までも自前なので、環境面の違いも大きくなります。
4.特別支援はまっこふれあいスクール
障害を持つ子の学校の学校内学童とも言えるものです。
いろんな子のふれあいを理念としていますが、
実際は原則支援学校内の子のみの参加です。
他の地域では特別支援学校の子どもたちは
放課後デイサービスや、学童クラブの少数ある受け入れ枠が居場所となります。
横浜市は珍しい取り組みと言えますが、まだ5つの特別支援学校でのみ実施となっています。
- 月~土曜日
- 9:00(放課後)~17:00
盲特別支援学校 はまっ子ふれあいスク―ル | 神奈川区 松見町1-26 |
港南台ひの特別支援学校 はまっ子ふれあいスク―ル | 港南区港南台 5-3-2 |
ろう特別支援学校 はまっ子ふれあいスク―ル | 保土ケ谷区 常盤台81-1 |
神奈川県立金沢養護学校 はまっ子ふれあいスク―ル | 金沢区 富岡東 2-6-1 |
本郷特別支援学校 はまっ子ふれあいスク―ル | 栄区小菅ケ谷 3-37-12 |
ありがとうございました。
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